case 14ー 建築士 / INTERIOR DESIGN GUIDE 2026
好きなときに
好きなように変える
香川県三豊市、新旧の住まいが並んだ先に現れるのが、建築企画・設計などを行うしわく堂。ここに辿り着くまでに道に迷うお客さんも多いんだとか。
農家の納屋を事務所にリノベーションしており、トラクターがここに入っていたのが想像できる天井の高さだ。手前に打ち合わせスペース、奥がスタッフの作業部屋だが、あえて扉をつけず、ワンルームでお互いの気配を感じる空間づくりをしている。
建築士の平宅正人さんは、リノベーションや文化財建造物の調査や修理にも関わる。その経験から、小規模な手入れを重ねながら、なるべく大規模な修理の負担を減らすこと(ミニマム・インターベーション)がこれからの文化財の保存と活用では大切だと考えている。この事務所も同じコンセプトで、大がかりに修理するのではなく、傷んだところだけ直すことを意識している。


入口のすぐ左手には黒い線画アートがお出迎え。空間にアクセントを加えている。「これトイレの壁なんです。木材加工ができるモクラスさんの建材プリンターで、イラストを印刷しました。これなら好きなイラストをインテリアにできますよ」と教えてくれた。
既存の土壁には、今まで施工した家の写真を大小様々な額に入れて飾っている。「インテリアは、一番簡単な飾るところから始めてみるといいかも」と平宅さん。続けて、「家は楽しく過ごす場所だから、インテリアで気をつけるポイントはない。変なら何回でも直してトライ&エラーを繰り返せるのが楽しいところ」だと話してくれた。写真を飾った壁の裏側は打ち合わせ用のホワイトボードスクリーンにリノベーション。ホワイトボードのペンキを塗り、手作りで制作したそう。他にも玄関扉や収納箱、仕切り、事務机、キッチン、トイレだって全てDIY。これからも元の良さを生かし、使いながら少しずつ進化していきそうだ。


元々はリノベーションできそうな物件としてお客様に案内していた建物

入口の引き戸は、平宅さんの自宅にあった建具を底上げして使用
____________________________
POINT! >>>
自分の好きな絵でも、写真でもいいので飾ってみよう。日の当たり方で移動させてみたり、気分で変えてみたり、のびのび楽しむ
____________________________
★ しわく堂について、詳しくはこちらから
平宅 正人
建築士 | しわく堂 | 香川県観音寺市生まれ。建築、デザイン、クリエイティブの力であったらイイナを「日常」に届ける







