case 03ー インテリアデザイナー / INTERIOR DESIGN GUIDE 2024

case 03ー インテリアデザイナー / INTERIOR DESIGN GUIDE 2024

法則を軸に、空間をあやつる
さまざまな要素が溶けあっていく

高松市多賀町で、2階建てのパープル色を探していくとdragon factoryの事務所に辿り着く。
「多分誰も振り向かないぐらい古い物件だったと思うんですよ、ここ。でも見た途端に、あ、化けるっていう勘がむちゃくちゃあったから、もう私一人で喜んで、他の人はドン引きだったんですけど、これこれって感じ」そう話すのは、多くのcafeやshop、美容室などの空間を作り上げる三好里香さん。
dragon factoryらしい、古いモノの良さを活かすジャンクスタイルの世界観を表現し、お客様が「やっぱりドラゴンさん!」と思ってもらえるように狙った空間が作られている。

偶然ではなく、仕掛ける

事務所の入口のすぐ左側とその奥には、2つの打ち合わせスペースがある。同じ空間で衝立もないのに、不思議と区切られている。
「ここを2段上げることで、空間を仕切ってるの。目的に応じて高低差をつけて、別エリアの感覚を作る。事務所が同じ空気感でつながっているということを大事にしています」
真ん中には、ドンと斜めに置いたレプリカ家具。日本人は壁に沿って家具を置いてしまうところがあるけど、斜めに置くと動線が増えて空間が広がる。抜け感ができて素敵な空間になる。

 

 

 

モノが多いのに、雑然としていないのはなぜだろう。
「色を減らして、ニュートラル色にまとめてるからきれいに見えるんです。赤や黄などの攻撃色は、見えないところにすぐしまう。それだけでも空間がレベルアップします。心が落ち着く効果もあるし」
色が少ないとのっぺりしそうだが、木や布、植物といった違う素材を組み合わせるとそう感じないのも工夫のひとつ。

コンセプトから
インテリアに落とし込む

「人って、20代や30代に好きだったモノはずーっと根底にある。この業界35年もやっているとインテリアスタイルの遍歴を全部知ってるから、相手の年齢を聞いたら、どんな雰囲気が好きか当てられる。」
三好さんは空間を作る時に「コンセプト」から入る。お客様の今までのキャリアや好きなもの、どんな人に来てほしいかをヒアリングして、組み立てていく。そこからインテリアのテイストを決め、家具を選び、図面に取り掛かる。一般的に、お客様の希望をそのまま形にすることが多いが、三好さんはそうじゃない。

インテリアを変えると
人生が変わる

自分で育てたモノも含めてアンティークには、使ってきた人々の思いが全部入っている。今買いに行こうと思っても、買いにいけないモノ。それが本来の用途で使えなくなっても、他のモノにリメイクしたり、できる限り直すように頑張る。
「インテリアが私に頑張れー!って言ってくれているような感覚。大切にしているモノを自分の空間に置いておくと、すごく自分のパフォーマンスが上がるし、いい自分でいられるし、人に優しくしようかな、もうちょっと頑張ろうかなってなれる。自分の空間をパワースポットにするといいですよ」

 


POINT! >>> 右:60年以上前の物件に残っていることが多い黒のりの床が物件の決め手の1つ 左:木壁に見える壁紙。簡単に雰囲気を変えることができる


 

まず色を減らす、次に素材感があるモノを選ぶ、そして三角形の3つの点を線で結ぶようなイメージで並べる、これだけ!

 

前と両横に壁を作り、仕事に集中できる場所。テープライトの前に物差しを置き、明かりを和らげる工夫も

 

事務所の2Fと西側1Fには、三好さんが空間をプロデュースしたレンタルスペースがある。 部屋の奥まで自然光を入れるためにスリットの間仕切りを置き、空間をやわらかく分ける

 

和と洋がミックスされたような雰囲気。その場所にあると少し違和感があるモノをあえて組み合わせることで、デザインが生まれる

 

★ dragon factory(LEE planning)について、詳しくはこちらから

・dragon factory(LEE planning)HP

・アキリノ住まいの電話帳

・当記事は「アキリノstories13」(2024年11月発行)に掲載しています

case 03ー インテリアデザイナー / INTERIOR DESIGN GUIDE 2024

三好 里香

インテリアデザイナー | dragon factory(LEE planning)| 香川県高松市生まれ。コンセプトからインテリアに落とし込むスタイルで、手掛けたお店 を人気店に導く。

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